プラスアルファ

プラスアルファ


感情とは、「主観」です。自分の思い。
それに反してテクニックとは、「客観」です。どう見えるのか、見せるのか。

舞台なんぞに立って演技するためには、この「主観」と「客観」を両立させる必要があります。感情が10でテクが1の場合、思いは分かるが非常に見づらい。逆にテクが10で感情が1の場合、見栄えはするが心を打たない。飽きてしまう。
いい演技をするためにはこの両方をうまくアップさせ、バランスをとることが必要でしょう。

しかし、それと少なくとももう一つ、演じることに必要なものがあります。これは残念ながら、うまく言葉にはできません。でも、私が初めて舞台に立った時から感じていることです。ただ自分と役柄を一体化させるだけでは、演技は完成ではないらしいのです。

このプラスアルファが全てを決める、と言っても過言ではないのです!  特にたった一人でしゃべりもせずにやるソロマイムには、決定的にそれが公演全体に影響を与えます。目に見える動きや段取り、間や感情表現とは違うもので、でもその全てを支配するもの。体全体からそれが漏れて見えるのです。これは演技の神様が人間に与えた、難関なのか妙味なのか。

・・・しかしおそらくこれは、演技者だけに該当するものではないと思われます。仕事や恋愛において、とにかく「人間の存在」全般において、当てはまることかもしれません。何やら雲をつかむような話になってしまいましたが、この目に見えない「何か」、成功や人を引き寄せる「プラスアルファ」について、皆さんも思いを馳せてみるのはいかがでしょうか?!




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