殺し屋に見送られて
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殺し屋に見送られて 朝、チェックアウトを済ませホテル正面へと向かうと、ベルボーイに「空港まで送りましょうか」と言われた。 ここのベルボーイは皆黒のロングジャケットを着て、両手には黒手袋をしている。 なぜか全員殺し屋に見えてしまう。 しかしみんな、ホスピタリティあふれる笑顔で応対してくれる。
私たちは空港ではなくセントラル駅でチェックインする予定だったため、それを告げると「じゃあ駅まで行きますよ」と言われた。たったの1分なのだが・・・。
駅で飛行機のチェックインができてしまうなんてとっても便利である。 あとは手ぶらで電車に乗り、そのまま空港の出国審査を受け、飛行機に乗ればいいのである。
にこやかな殺し屋に見送られた我々は、駅でチェックインを済ませた。 空港に着いてからも拍子抜けするぐらい簡単に出国してしまった。
飛行機の中では初めてマレーシア映画を見た。どこにでもあるような、非常にオーソドックスなラブストーリー。田舎の女の子が会社を経営するプリンスに恋してしまう。このプリンスはそのあだ名の通り、マレーシア王家の血を引くおぼっちゃんである。どこの国にも通じる王道のストーリーがあるのだなぁと、改めて実感しながら見ていた。
そうこうするうち6時間で成田に着いた。 行きは成田→KL→マーレ→コロンボと非常に遠かったが、KL→成田だけだと非常に楽である。 しかし帰ってきた日本は真冬。数日前には雪も降ったという。 空港で元の冬服に着替えたのだが、それでも震えが止まらなかった。
家に帰ってきてもずっとマフラーをしたままだった。 久しぶりの長い休み、しばらくは旅行ボケが続いた・・・。
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これにてKL旅行記(スリランカ旅行記延長版)も終わりである。 またまたムダに長い連載となってしまったが、楽しんで頂けたでしょうか?? 決してこのウェブサイトを旅行記で一杯にしたいわけではありません。 これら全てがマイムアクターを形成しているのだと、そう思って読んで頂ければ幸いである。
−KL旅行記 完−
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