行く前は不安にさいなまれ
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行く前は不安にさいなまれ 今年は南の島にでも行ってゆっくりしようか、そうヨメさんと話していた。 あったかいところで、何もせず、ゆっくりと。
・・・なのに。 実際に行くと決めた場所は、それとは程遠い国だった。
ウズベキスタン。
旅行時期は11月。 航空券をとった後に分かったことだが、この時期のウズベキスタンの最低気温は氷点下である。日本ではまだ最高18℃ぐらいまで上がるが、ウズベキスタンでは日中5℃まで上がればいいほう。天気が悪いと一日中氷点下の日もある。 そんなバカな。
喜び勇んで航空券を取ったはいいが、調べれば調べるほどテンションの下がるウワサばかりが見つかる。 たとえば・・・。
食事が脂っこくて誰もが必ずお腹をこわす―。 料理には綿花油というのを使っているらしく、これを消化する酵素を持っている日本人はほぼいないというのが理由らしい。インドに行ってもお腹をこわすことがなかったというツワモノでも、ウズベキスタンではこわすという。
警察官が傍若無人で、ワイロ漬け―。 町中でなんだかんだと観光客にイチャモンをつけワイロを要求するらしい。なかには警察のフリをしてお金を見せろと詰め寄り、札束を渡すと、数えるフリをしていつの間にか何枚かかすめとるなどの行為も頻発しているとか。 本物の警察官との区別がつかないらしい。
役人の仕事がすこぶる怠慢で、入国審査に3時間待たされる―。 こいつはキビしい。夜遅く到着する便にしてしまった。果たしてその日のうちにホテルに着けるのか?
首都のタシケント空港が暗くて気が滅入る―。 その国の最初の印象は空港だ。観光客はこの空港ですこぶる陰鬱な気持ちになるらしい。
英語をしゃべれる人がいない―。 ウズベク語とロシア語を話すらしい。英語はほぼ理解できないとか。さすがにホテルや旅行関係の人は大丈夫でしょうけど??
一応「中央アジア」という地域に分類されてはいるが、今までお得意としていた東南アジアとは勝手が違いそうだ。なんといっても旧ソ連圏、サービス精神やホスピタリティなどは期待できそうもない。 あぁ、なんでこんなキビしいところを選んでしまったのか・・・。
元はといえば、自分のアマノジャクな性格が原因である。 行き先が決まりかけるといつもひっくり返したくなる。 南国でゆっくりしている自分が想像できない。ゆっくりするために大金をはたくというのがどうもできない。いつも安近短のアジアで最小限のお金しか使わないが、それでも自分たちのなけなしの収入からすれば大金だ。 なのにボーっと? 何もせず? ゆっくり? いつもボーっとしとるわい!(ツッコミ間違えました。)
だって、モスクの写真がきれいやったから! 昔から「シルクロード」に妙な憧れがあったから! 「アジア」やから! 安くで行けるから!(韓国経由やけど!) もう航空券とってしまった。だって早く取らないとなくなりそうやったから!
さぁ果たして、今回の旅はどう転ぶのだろうか。 ウズベキスタンに行った人たちのブログを見ながら、不安にさいなまれていた。
次回、「ウズベク人はオチャメ?」に続く・・・。
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