台南編


台南は、その名の通り台湾の南部にある町で、1683〜1887年までこの島の首都だったため、歴史ある建物が残っていたりする。台湾第4の都市でありながら、落ち着いた風情も持ち合わせている古都である。

そんな台南の古式ゆかしい建物が残っている一番の観光地は「赤嵌楼」だ。
これは1652年にオランダ人が建造したものだが、その後、破壊や改築、修理を経て、今の状態となっている。簡単に言うと中国風のお城だ。日本の城やお寺となんとなく似ているところもあるが、やはり中国文化が色濃くて異国情緒たっぷりである。

そして、ノスタルジックな町並みを見たいなら「神農街」が素敵すぎる!
台湾の昔のままの町並みが残っていて、どこを切り取ってもオシャレ。歩いていると映画のセットのようにも見えてくる。映えポイントが山ほどあるのでテンションが上がるのは間違いないが、各家には人が住んでいるので迷惑な写真撮影などはしないようにしてください。。。

そして自分が好きなのは「安平樹屋」!
ここは元々倉庫だったのだが、使われなくなって廃墟のようになっている。そこに、後からたくさんのガジュマルの樹が覆いかぶさってきたため、あまりにも神秘的な空間ができてしまっているのである。自分がここに行った時には、この樹屋(ツリーハウスとも呼ばれている)で写真展が開催されており、異質な空間のあちこちに台南の景色や人の写真が貼り付けられていたり、ぶらさがっていたりと、南国の生命力を感じると同時にアートも楽しめるというすこぶる面白い空間になっていた。

さぁそして、台南もやはりグルメが豊か!
まずは「虱目魚(サバヒー)」。これは台湾南部で取れる魚であり、おかゆやスープに入れて食べる。台南の朝ごはんの定番ともなっており、優しい味だ。

そして「牛肉湯」。その名の通り、牛肉の入ったスープだが、これも優しい味で、台南では朝ごはんとしても食べられている。ちなみに台湾は完全な外食文化であり、家で食べるというよりは朝から外のお店で食べるのが普通である。

それから「ちまき」もおいしかった!どこで食べても少しずつ違っていて、どこもおいしい。ただボリュームがけっこうあるためすぐにお腹いっぱいになるので、あれこれ食べたい人はご注意を。

さらに、短期の台南旅行中に2回も食べたのが、かき氷。自分たちが行ったのは「莉莉水果店」というお店。ここはフルーツのお店であり、フルーツがふんだんにのせられたかき氷や、フルーツジュース、豆花もある。しかし、やはりお勧めはマンゴーかき氷!デカくて驚くが、最後まで飽きずに食べられるので気がつくと平らげてしまっている。暑い時期は開店直後などのタイミングに行かないと行列になっているのでかなり待つこともある。

かけ足で台南について書いたが、台湾らしいごちゃごちゃ感もありながら、台北や高雄などよりは落ち着いていて、古き良き台湾も見ることができる、それが台南である。

台湾には他にもまだまだ魅力的な町があるようなので、また機会があれば行ってみたい。
以上、台北編、台南編もこれにて終了!