17年ぶりのみんさー工芸館


久しぶりに石垣島へ―。

東京に住んでいた頃は、宮古島、石垣島、西表島、小浜島、竹富島、与那国島など、沖縄のあらゆる島へとよく旅行したのだが、那覇に住み始めてからは逆に、それらの島々に行くことがなかった。とくかく久しぶりに石垣島に行きたい!ということで、ようやくコロナが落ち着いてきた2022年、まだ暑さが残る9月末頃にヨメさんと二人で行ってみることにした。

那覇から飛行機で1時間、南ぬ島 石垣空港に着いた。ここは2019年春の香港への旅行の際に立ち寄った空港だ。あのときは石垣島から香港へのLCCへと乗り継ぐために、この空港で3時間近く過ごした。

しかし、今回はここからすぐにバスに乗り、石垣島でも一番の都会エリアと言ってもいい離島ターミナル付近の登野城地区へと向かう。

あまり高い建物がないため、車窓からは自然豊かな景色が見える。沖縄本島の田舎の景色と変わらないと言えば変わらないが、なんだかとてもだだっ広い土地にいるようにも思える。

そしてバスに揺られることおよそ30分、八重山博物館のすぐ近くにあるホテル「The Breakfast Hotel Port石垣島」に着いた。すぐ近くには八重山郵便局やユーグレナモール(アーケードの商店街)、石垣島公設市場などがあり、田舎ののんびりとした感じはあるものの、とても便利なエリアでもある。

到着してすぐ、町を歩くことにした。沖縄の観光はレンタカーが当たり前かもしれないが、今回は車を借りず、のんびり歩くか、バス乗り放題チケット(5日間で2000円)を有効活用することにしていた。コロナ期間中にレンタカー屋が軒並み廃業に追い込まれたこともあり、借りられるレンタカーの数が少なく、値段が大幅に上がっていることから、借りずに過ごす旅を考えたのである。

今日は、みんさー工芸館に行くことにしていた。みんさー(織り)というのは、石垣島、竹富島の織物である。みんさー工芸館では、その織り体験ができたり、展示を見たり、織物製品を購入したりできる。

実は、ここには17年前に訪れている。今では近くに警察署ができたり、周りの景色が多少変わってはいるが、ヨメさんと自分の妹と3人でここを訪れ、みんさー織り体験をしたのである。自分は不器用なため、あまりうまくは織れなかったが、女性陣はなかなか器用にきれいに織れていた。あの時は翌日にもヨメさんと二人して訪れ(妹は体調不良のためホテルでぐったり。。)、ヨメさん側の親戚一同の女性陣のために、みんさー織のバッグを大量買いした(ちなみに自分の親戚のほうにはシーサーや泡盛を買ったのを覚えている)。

そんなみんさー織工芸館。今回は体験はしないが、展示を見て、あとはヨメさんのお買い物。みんさー織のバッグを17年ぶりに買いたいという。

とっても素敵なみんさー織のシャツや帽子、財布が並べられている。バッグも豊富で選ぶのはなかなか大変だ。しかし、とてもきれいな緑色のショルダーバッグを気に入ったようで、それを買うことにした。満面の笑みのヨメさん。

カウンターで「17年ぶりに来たんですよー」などと話し、お会計を済ませ、「次は17年後とは言わず、毎年でも毎月でも来てください」なんて言われながら工芸館を出ていった。

そして、そのまま大通りを西へと歩いていくことにした。その先には、17年前に泊まった「ホテル日航八重山」(現在はアートホテル)がある。どんな感じになったかちょっと見てみたい。

次回、「やっぱり舞踊ショーはお休みでした」に続く。。
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やっぱり舞踊ショーはお休みでした