1. きっかけは金環日食


まさか、これほど印象的な旅になってしまうとは・・・。
行く前には想像もしていなかった。

そもそも、なぜミャンマーに行こうと思ったのかというと、
ちょうどその時期、アジア各地で金環日食が見られるという情報を得たからである。
日本で皆既日食があった時は見られなかった、これをきっかけにまたアジアに行くのもいいな、
などと思い、金環日食を見られる場所を調べてみた。
すると、インド南部、モルジブ、中国…、などとある。
その中に、あまりなじみのない国を見つけた。

ミャンマー。

あぁ、あれね、昔ビルマって言ってたとこね、うん。『ビルマの竪琴』、あの映画、昔見させられたな。
軍事政権になって国名がミャンマーに変わったっつーことね。そうそう。2007年に大規模なデモ、ええ。
そこで日本人ジャーナリスト射殺か、そうね。
え? 射殺? 軍事政権? そんなとこ行けるの?!

ネットでミャンマーの情報を検索してみる。ヤンゴンは都会。写真を見るとバンコクやクアラルンプールを少し小さくした感じ。大丈夫。そして遺跡群の町の写真。なんじゃこりゃ。見渡す限りパゴダ、パゴダ、パゴダ(=仏塔)。それ以外は何もない。これはスゴい。

他の情報を検索してみる。人は優しい、治安はすこぶる良い。あらそうなんですか。
料理は脂っこい。軍事施設の撮影は禁止。物価もすこぶる安い。通貨単位はチャット。1000チャットで約100円。
チャットですか。チャットというと、インターネットでチャットしたことのあるミャンマー人がいたなぁ。最近はほんとに便利で、無料でインターネット経由で外国の人とも話せたり、リアルタイムで文章のやりとりができる。けっこうおもしろい上に英語の勉強にもなるので、たまにテキスト チャットをやったりするのだが、その相手の中に1人、ヤンゴンに住んでいるミャンマー人がいた。あの人、やたらとうまい英語を書いてたな。もう一度連絡とってみよ。

というわけで彼女に連絡を取ってみると、来るならヤンゴンで会いましょうという。
え? まじで? レストラン予約しとくって?? まじで??
私の根拠のない勘では、決して怪しい人ではないはず。チャットした印象では非常にインテリジェントで裕福な育ちのようだ。

じゃあ、行く?(←ヨメさんに聞いてる)。
すると我がヨメさん、なぜかノリノリで「早速ツアーに申し込みますか!」と探し始めた。
アジア旅行バカ(?)が2人寄ると、こうなってしまうらしい。

ところがいざツアーに申し込もうとすると、日本発のツアーはどこも満員だという。
さぁ、ここからちょっとしたスッタモンダが始まってしまった・・・。

次回、「旅立ち前のスッタモンダPart.1」に続く・・・

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