撮影前の実務作業


最初に頭に浮かんだのは、昨今よく問題になっている肖像権である。写真集として出すからには、考えられる権利関連の問題を最初にクリアしておきたい。

そのため、モデルとなっていただく方には最初に、肖像権とこれから撮る写真の著作権について説明し、両方とも納得してモデルをやりますよという意味で署名をいただくことにした。

本格的な琉球舞踊の写真を撮りたいため、モデルになっていただく方はやはり琉球舞踊をやっている方々になる。まずは、知り合いになった琉球舞踊の実演家の方にモデルをお願いし、そこから別の実演家の方を紹介していただくという形を取った。紹介していただく際には、もちろんこちらの希望する方が最優先だが、琉球舞踊の方々は通常は何らかの流派のいずれかの会派に所属されているので、その会主の方に許可をいただけそうかどうかも考えながらの人選となった。

これで肖像権、そして作品の著作権についてはクリア。あとは撮影場所。

候補の撮影場所がいくつか決まってきたら、それぞれの場所を管轄していると思われる市役所の部署に電話し、許可が必要かどうか、必要な場合はどのように手続きすればよいかを聞いた。そして、撮影の2週間ぐらい前には届けを出すようにした。

まずはここらへんが事前に必要な事務作業といったところ。次回は早速、撮影後の実務面について書いていこう。
プリンタ出力用画面 友達に伝える
前のページ
背景
コンテンツのトップ 次のページ
出版に向けて:出版社とのやり取り