南国なのに凍える寒さ
バスに乗って約1時間、礁渓のバスターミナルに着いた。
今まで見た台湾のどの街とも雰囲気が違う。ここは温泉街ということで、熱海?箱根?のような雰囲気を漂わせている。事前情報によると、このあたりは年間を通して雨量が多く、ほとんど毎日雨が降るようである。
この日は雨は降っていなかったが、どんより曇り空。バスを降りると凍えるような冷たい風が吹いてきた!おお!これは寒い!
震えながら歩いて10分ほど、予約していたホテルに着いた。前回の台湾旅行で泊まったホテルよりもすいぶんと料金は高いのだが、各部屋に温泉がついているのでここにした。予想以上に寒いものの、温泉に入るにはちょうどいい塩梅かもしれない。
チェックインして部屋に入る。部屋が広いこともあるが、あまりにも寒いのでエアコンをつけてみた。しかし一向に温まらない。ヨメさんのほうはもう温泉に入りたいと言って、部屋の温泉風呂に入り始めた。
しかし、部屋の中は待てど暮らせど温まる気配はない。エアコンは一応、暖房っぽいマークにはなっているのだが、出てくる空気がどう考えても冷たい。仕方ないのでフロントに電話すると、あまり英語が得意ではない人が出たようでうまく通じない。どうやら部屋まで来ると言っているようだ。
電話を切ってしばらくするとスタッフがやってきた。お互いにスマホの翻訳機能を使って話す。どうやらこのホテルに装備されているエアコンは冷房しか機能しないようだ。暖房マークはあるが、暖房は機能しないようになっているとのことらしい。エアコンは切っておくか、送風にしておくことを勧められた。
しかし、部屋の中でダウンを着ている自分の姿を見て不憫に思ったのか、そのスタッフが「綿入り布団送ります」(←翻訳アプリでこのように表示されている)と言う。あ、そういうのあるのね、じゃあ2つ!と言うと、ベッドメイキング担当の別のおばちゃんが持ってきてくれた。とっても不愛想だが別に不機嫌なわけではない。これでなんとか寝ることはできそうだ。
このスッタモンダを何にも知らないヨメさんが風呂から出てきた。どうやら最高に気持ちいいらしい!ええ、それが目的ですから!ワテも入ったるでー!
広い湯舟。その温泉風呂に浸かりながら、いやーまさか日本以外でこんな温泉に入るとはなー、ここ台湾やでー、と思いながら体の芯まで温まった。
体も温まったところで、気が付けばもうとっくに日が暮れている。よし、夕食だ!
ホテルから歩いて5分ぐらいのところに安くておいしい人気のお店があるらしい。そこに行ってみることにした。
到着すると、お客さんが行列を成している。店内のテーブルは少ないようなので、ここはテイクアウトしてみることにした。
メニューが書かれた紙とペンが置いてあるので、それにチェックを付けて出せばいいらしい。何の料理かよく分からないものもあるのでスマホの翻訳機能をかざして調べていると、台湾人らしきお客さんの一人に話しかけられた。よく分からないので英語で返すと、この女性も英語で返してくれた。この紙に必要数を書いて店員に渡せば番号をもらえるから、料理ができたらその番号が呼ばれる。そしたらお金払って、カウンターの横にある箸やらスプーン、調味料を取って終わり、ということらしい。この人もお客さんなのに、なんだか気にかけてくれて教えてくれたのである。優しい。ありがたい。
さぁ、じゃあ何を注文しようか、鶏飯、羊肉のスープ、んー野菜は?などと話していると、また別の男性が話しかけてくれて、スマホを見せてくれた。そこには英語で「このお店は小さいし、お客さんが多いから、テイクアウトを勧めます」と書いてある。なんと優しい。
というわけで無事注文を終え、料理を手にしてホテルへと帰った。ホテルの目の前で卵や野菜を温泉で茹でてくれる屋台があったので、そこで少しばかりの温野菜も調達。
ホテルの部屋で食べた鶏飯、羊肉のスープは、これまたほんとにおいしかった!外は寒いので、近くのお店からテイクアウトして食べるのもなかなかいい、ということに気づいた夜だった。
次回、「ヌガークラッカー!」に続く。


