ヌガークラッカー!


翌日は電車に乗ってすぐのところにある、隣の宜蘭(イーラン)という街に行ってみることにした。

宜蘭にはカルフール(フランスに本社があるスーパーマーケットチェーン)があり、台湾観光局の抽選で当たった悠遊カードで支払いができるため、この日は街をぶらぶらしながらその途中にカルフールにでも寄ってみようか、ぐらいのプランだった。

このあたりの地域はよく雨が降るらしいが、この日は何とか雨が降らないドン曇りの天気。寒さは昨日よりはマシなため、薄手のダウンを着て歩くのにちょうどいいぐらいの気候だ。

とても可愛らしいデザインの宜蘭駅を降りてすぐのところに公園があった。何やらフリーマーケットが開催されている。その先を行くと、右側に市場のようになっているレトロな小道があり、左側にはまた大きな公園があった。自然とごちゃごちゃ感のある道が混ぜ合わさったような街だ。

すぐ先に、早くもカルフールのあるビルが見えた。外国に行ってスーパーを見るのは楽しいので、早々だがそのカルフールに入ってみることにした。

実はカルフールで探したいものがあった。それは、ヌガークラッカーである。葱がまざっている塩気の効いたクラッカーの間にヌガーが挟んであるお菓子だ。素朴だがとてもおいしいらしいという情報を事前に得ていたのだが、どこに行っても見つからなかったのである。

見事、カルフールにはあった!いくつか種類があるようなので、かなり素朴でお安いやつと、洗練されたパッケージの少しお高いやつ、2種類のヌガークラッカーを買ってみた。それと、もうお昼に近い時間だったのだが、朝はホテルのバイキングでお腹がいっぱいだったので、なんだかおいしそうなパンもあるし、いくつか買ってどこかでムシャッと食べてしまおうということになった。

結局、ゆっくり座って食べられそうな場所がどこにもなかったため、カルフールを出た横にある、あまり人が来なさそうな小道でパンをムシャッと食べた。
さぁヌガークラッカーを食べてみよう!ということで、まずは素朴なほうから。うん、おいしい。そんな飛び上がるほどおいしいものではないが、塩気と甘みの無限ループがくせになる。1枚食べるともう1枚、またもう1枚と食べたくなってしまう。いやいや、もう1種類のほうも食べてみよう。お、あれ、やっぱりお高いイメージのこっちのほうがおいしいかも。塩気が少なめでヌガーも上品な感じがする。こちらも塩気と甘みの無限ループ。おいしい。ヨメさんと大のオトナ二人して道端でクラッカーをほおばる。やめられない、このままでは延々と食べてしまいそうなので無理やりストップした。

道端でヌガークラッカーを頬張りながらふと見ると、大きな道路を挟んだ向かい側に、なにやら美術館?のようなものが見える。入口付近には、自分の大好きな中国の伝統芸能、京劇の衣装のようなものを着たボディが飾られている。「台湾戯劇館」と見える。ちょっと行ってみるか。

入口のところまで来て、表に飾ってあったボディたちを見ていると、中から人が出てきて何やら中国語(台湾語?)で話しかけてくれた。すみません、中国語わかりませんと英語で答えると、英語で「中へどうぞ。このあと14時半から伝統芸能のショーもありますよ」とのこと。「伝統芸能って、北京オペラ(京劇のこと)?」と聞くと、「そう。いや、京劇ではなくて台湾の伝統芸能です」という。かなり興味があるぞ!ということで入ってみることにした。

伝統芸能のショーまでは少し時間がある。その間、うちわに中国風の絵を描く体験ができるということで、絵にはまったく自信はないがやってみることにした。

お手本の絵をうちわの下に敷いて、透けて見えるその絵を鉛筆でうちわ上に書いていく。自分は池に蓮が咲いている絵を選んだ。とんぼも止まっている。ヨメさんは別のデザインだが、こちらもきれいな蓮の花が池に浮かんでいる絵だ。色を好きなように塗ってみる。なかなか楽しい。

そうこうしているうちに台湾の伝統芸能、歌仔戯(日本語では「カザイギ」と読むらしいが、台湾では「ゴアヒ」と発音するらしい)のショーが始まった。後でわかるのだが、これは月1回だけ開催されているワークショップで、この月はたまたまこの日のこの時間だったようである。ラッキー。

次回、「歌仔戯のワークショップ」に続く
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南国なのに凍える寒さ
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歌仔戯のワークショップ