街は暑かったが湿地は寒かった
台中の名所を巡る半日ツアー、最後の目的地は「高美湿地」だ。
その名の通り、海沿いに広がっている湿地。大自然の風景を楽しめる場所だ。一日快晴だったので、きっときれいな夕日が見られるに違いない。
思っていたよりも早く着いた。車を降りると、風が強いため体感温度がかなり低い。この日は一日、半袖一枚で過ごしていたが、念のためにジャケットを持ってきておいてよかった。さすがにここでは羽織らずにはいられない。
高く盛り上がっている護岸を超えると、その向こうには広大な湿地が広がっていた。岸から向こうの湿地のほうに向かって700メートルもの桟橋(遊歩道)が伸びている。ごった返すほどの観光客がいたのだが、その遊歩道の先に向かって歩いていくことにした。
広大な湿地、風力発電の風車、その向こうに太陽。歩いていくうちに岸は遠ざかり、いつの間にか湿地の真ん中に。遊歩道の先まで行ければ湿地にも降りられるようだが、自分たちは降りずに、降りている人たちを入れながらの湿地、風車、沈みゆく夕陽を写真に収めていた。
もし、ほぼ無風で誰も湿地に入っていなければ、あのウユニ塩湖のように景色がきれいに反射した風景が見られるらしい。さすがにこの日は強風だったのでそれは無理だったが、あまりにもきれいな夕日だった。
サンセットを十分に堪能し、駐車場近くまで戻ってくると、いくつか屋台があった。看板に「大腸包小腸」などと書いてある。大腸で小腸を包むのね、そういうことね、と思い、それを注文して食べてみた。もち米の腸詰にソーセージを挟むという、まさに腸詰に腸詰。小腹を埋めるのにちょうどいい大きさ。もちもちの食感とスパイスの効いたソーセージがおいしい!
そうこうしているうちに日が沈み、辺りがだんだんと暗くなってきた。
半日ツアーもこれで終わり。台中駅、または台中の夜市・逢甲夜市のどちらかで降ろしてもらえるということで、夜市のほうを選んだ。
降ろしてもらった逢甲夜市はとにかく大きかった。その範囲が広く、屋台も多く、お客さんも多すぎて人で道が渋滞している。食べ物の屋台では、小籠包や麺などもあれば、日本ではあまりなじみのない羊肉、ワニ肉、臭豆腐(発酵臭の強い豆腐)などの料理も売っている。また、食べ物や服を売っている屋台だけでなく、昭和の夜店のような輪投げや射的のお店もある。お客さんもカップルや家族連れや友達同士、また同性婚が認められている台湾では同性カップルも普通の光景だ。
葱油餅という薄いおやきのようなものを屋台で買って食べながら歩いていたが、がっつり夕飯を食べようと牛肉麺のお店に入った。たっぷりの牛肉やハチノスが入った牛肉麺。見た目ほど脂っこくなく、すっきりと食べられるが、とにかく量が多いのでお腹がはちきれそうにいっぱいになった。
そこから路線バスのバス停まで歩き、バスに揺られること約20分、ホテルへと帰った。
明日はレトロな市場に行ってみたり、大好きな豆花(トウファ。豆乳で作った台湾スイーツ)を食べに行こうと計画していた。
次回、「レトロな市場で豚の血を食す」に続く。


