旅を終えて


翌日、高雄から那覇へ飛んだ。
香港、マカオ、高雄と駆け足の旅だったが、今回も大きなトラブルに見舞われることなく楽しく過ごせた。

香港で大規模なデモが起きたのはその一か月後だった。
まさに自分たちが歩いていたような街角でデモ隊と機動隊の衝突があったり、交通機関が停止したり、空港が閉鎖されたりと、そんなニュースを目にする日々が続いた。まったく信じられなかった。

その後、香港の次は台湾とばかり、台湾での警戒心が強まり、台湾総統選挙では対中強硬路線の蔡英文氏が当選。対抗馬の高雄市長・韓国瑜氏は、高雄では大人気であり、高雄旅行中には何度も同氏がキャラクター化されたキーホルダーやステッカーを目にするほどだったが、対中融和路線ということで票が集まらなかった。

そして、これを書いている今(2020年4月)、世界はコロナウイルスと戦っており、海外旅行どころか国内旅行もままならない状況となっている。そんな中、SARSやMARSの経験からか、香港、そして特に台湾は早め早めの対策で、世界でも類を見ないほどウイルスの猛威を制御している。優れた対策や一人一人の自覚ある行動が、そのような成果を生み出しているのである。日本も学び、倣わなくてはならない。

いつまた旅行できるようになるかはわからないが、自国のことだけでなく、お隣さんと言ってもいい香港、マカオ、台湾にも注目を続けたい。

さて、今回の旅行記はこれで終了。

次回からは追記として、今回の旅行以前に訪れた台北と台南(どちらも台湾)について、それぞれ1回ずつで簡単に触れてみたい。
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