なぜか最初のランチはインド料理


チョンキンマンションとは、両替商、時計などを売っているショップ、食事ができる店、安宿が入ったビルである。少し近寄り難いというか、危険な香りがするため旅行者は入りづらいようだが、入ってみるとそれほど怪しくもない(アジア慣れしている自分から見れば)。確かに雑然とはしているが、東南アジアによくある雰囲気で、自分的には好きな感じである。

奥のほうに行くとインド系の人たちがたくさんいて、インド料理の小さなお店がたくさんある。香港に来たのだから中華三昧で!と思っていたのだが、おいしそうなカレーの匂いにつられて、インド料理の小さな店に入ってしまった。

ビリヤニ、カレー、ナン、どれもおいしい!店員もお客さんもインド系の人たちばかりで、自分がどこにいるのかよく分からなくなってきたが、とても居心地の良い楽しい空間だった。

今日は夜にオープントップバス(2階建てバスの2階の屋根がないバージョン)のツアーに参加する予定だった。バスに乗って1時間ほど、香港の街をぐるっと走ってくれるだけのツアーなのだが、短期滞在の身としては香港のいろいろなストリートを一気に見て回れるのはありがたいし楽しい。

それまでまだ時間があるので、これまたUberで香港歴史博物館に行ってみた。その名の通り香港の歴史が見られる博物館で、展示もなかなか充実しているのだが、なんと無料で入れる。自分たちのお目当ては京劇の香港バージョン「粵劇」(えつげき、現地の広東語では「ユッケッ」と読む)の展示である。

京劇とは、北京オペラとも呼ばれている中国の伝統的な歌劇であり、アクロバティックな演目もある。広東語で展開される粵劇は京劇の広東バージョンとも言うべきものであり(広東オペラとも呼ばれている)、例えて言うなら日本の歌舞伎や能のような芸能という感じである。

自分は京劇が好きで、台北に行ったときは必ずタイペイアイという劇場で京劇を見るようにしている。東京に住んでいるときには年1回、北京から京劇の劇団が公演にやってくるのでよく見に行っていた。その衣装やしぐさ、アクロバットが大好きである。

香港歴史博物館の粵劇の展示は、舞台があってそこに演技中の出演者(の人形)があり、裏に回ると小道具が置いてあったり、メイク中の役者(の人形)があったりして、なかなか面白かった。他にも昔の香港の生活や、香港の地形を紹介した展示もある。無料で見られるので、香港旅行中に少し時間が空いたなら行ってみることをお勧めする。

時間があればもっと見られるのだが、オープントップバスのツアーの時間が迫っているので、その乗り場となるペニンシュラホテルへとまたもやUberを利用して戻った。

18時5分からスタートと聞いていたのだが、乗り場に到着して係員に聞くと18時半からだという。少し時間があるので周りをウロウロと歩き、ミルクティーからウーロン茶まで、いろんなお茶を販売しているスタンドで、見たこともないような名前のお茶を頼んだりしてみた。どこぞの高山で取れるお茶らしい。香りがよくてとてもおいしいお茶だった。

結局、ツアーが開始になったのは19時過ぎだった。。
プリンタ出力用画面 友達に伝える
前のページ
沖縄は東南アジア
コンテンツのトップ 次のページ
やっぱり100万ドルの…