やっぱり100万ドルの…
日が落ちて、辺りが少しずつ暗くなってきた19時過ぎ頃、ようやくオープントップバスのツアーがスタートした。屋根のない2階建てバスに乗り、香港の街をぐるりと回って行くのである。
昼間は半そでで少し汗ばむ陽気だったが、ちょうどいい涼しさになってきた。バスの2階、ほぼ真ん中ぐらいの席に座ると、バスが出発しツアーがスタートした。
行き交う多数の人々を上から眺めながら、そして色とりどりの看板や、ありえないほどそびえたっている高層ビルを仰ぎながら、バスは繁華な街を進んでいく。時には細めの道に入ったりして、香港人の生活が垣間見れたりもする。そして座席にはイヤホンジャックがあり、ここに自分のイヤホンを入れると美術館の音声ガイドのように、今いる場所の説明が聴ける(英語)。
香港名物ともいえる、ビルから突き出すように出ている多数の看板は、落ちてきたりなどして危険なため、最近では少なくなってしまっている。その昔、ジャッキー・チェンの映画で見たほどの圧巻な看板群のある道はもうほとんどなくなっているようである。
日もとっぷりと暮れ、ネオンが輝きだしてきた。風が心地いい。すると、不意にバスが海側に出た。海の向こうにある香港島の高層ビルが光り輝いて見える!
あまりにも壮観で、思わず何枚もカメラのシャッターを切ってしまった。100万ドルの夜景とは聞いていたが、それをわざわざ見に行くのはあまりにも観光っぽすぎるからどうしようかな、などと思っていたのだが、これはやっぱり見るべき素晴らしい景色だった。どうも失礼いたしました。
約1時間ほどのバスツアーを終え、降りたのはちょうどビクトリアハーバーと呼ばれる海のすぐそばだった。そういえば、この辺にブルース・リーの銅像があったはず、と思って歩いてみると、あった! ありました、スターバックスのすぐ横に!
やはり写真スポットですね、大勢の人が並んでいます。というわけで、少し遠目に写真を撮って退散。
そう、ここは香港のスターたちの手形も飾ってあるアベニュー・オブ・スターズという場所。よく見てみると、海側の手すりのところにスターたちの手形がある。1つ1つ見ていくと、はい、ありました!香港の大スター、ジャッキー・チェンの手形が!!
やっぱり自分の手を合わせてみますよね。お、自分とほとんど同じ大きさや、とか言いますよね。暗いけど写真撮りますよね。気づいたら、自分が写真を撮り終えるのを後ろで待っている他の観光客がいっぱいいますよね。退散しますよね。
その他、香港のアクション映画が隆盛をきわめた時代のスターたち、自分の世代なら誰もが知っているサモ・ハン・キンポーやジェット・リーなどの手形もあった(なぜかユン・ピョウは見つからなかった。片っ端から見ていけばあったのかもしれないが、人が多かったので断念&ちょっぴり残念)。
そうこうしているうちに、シンフォニー・オブ・ライツというナイトイベントが始まった。これは音楽に合わせて、香港島側の高層ビルから光が放たれるという、光と音楽のナイトショーである。見るつもりはなかったが見入ってしまった。結局、見てよかった。なんかよかった。きれいで壮大。とてもよかった。。
というわけで、大満足して、そこから歩いて5分のところにあるホテルに帰ろうとすると、お腹が空いていることに気づいた。晩御飯がまだだった。ホテルの近くは繁華街、夜も開いている店はたくさんある。ちょっぴりオシャレな店で、小籠包や海老シュウマイなどを平らげた。さすがに中華料理は何を食べてもおいしく、胃もたれしない。食べ物に苦労することは一切なさそうだ。
大満足でホテルに戻る。明日は海の向こうにある香港島を歩いてみるつもりだ。