THODWを無事に鑑賞


ホテル・リスボアは1970年代に建てられたホテルとカジノの複合施設であり、そのカジノ施設であるカジノ・リスボアは、少しレトロな感じのする外観がとても面白い。中に入らなくても外から眺めるだけで十分楽しめる。

そして何よりも見た目が面白いのは、2006年に新たに建てられた別館であるグランド・リスボアだ。蓮の花をイメージしたと言われるその外観はあまりにもユニークで、しかも48階建てのため、マカオで道に迷ったらグランド・リスボアを見て方向を判断できるという、まさにランドマークな建物である。

ここでも観光客が大量にいてごった返していたので中に入ることはしなかったが、とにかく見るだけでわくわくする本当に稀有な建物だ。現在、カジノの街の収益はマカオがラスベガスを抜いて世界一位となっているらしいが、それに大きく貢献しているのがこのリスボア、そして昨日行ったベネチアンとのことである。なるほどなー!と思わせてくれる豪華さ、面白さである。

観光客の多さ、そしてひっきりなしにホテルに入ってくる大型バス。排気ガスにやられそうになったので、外観を楽しんだ後は自分たちのホテルに帰ることにした。

排気ガスにやられそうと書いたが、実はこのときすでに喉はイガイガ、なんだか鼻水も止まらず、完全に空気の悪さにやられていた。ここに限らず、香港、マカオはなかなかの空気の悪さである。そのためドラッグストアで喉の薬を買ったり、のど飴をなめながらの観光だった。大気汚染が気になる方は、やはりマスクなどそれなりの対策をされることをおすすめします。。。

ホテルに帰って休憩。さぁ今日は、完全に昨日と勘違いしていたショー、『ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター』(略称THODW)を見るのである!

そのパフォーマンスは、20億円もの費用をかけて建設された専用の劇場で上演される。5年の構想期間、2年のリハーサルなど、総制作費は200億円ともいわれている。

歩いて劇場に向かい、中に入ると、すでに薄暗い状態となっており、異世界へと誘われる感じがビシビシと伝わってくる。劇場の舞台の上には陸があり、海がある。要するに敷地の半分には水がたまっており、プール状態になっている。後で分かるのだが、このプールの底は上下する構造になっているため、人が飛び込めるような深い海になったり、底自体が顔を出して完全に水がなくなり、陸になったりするのである。

時間がきてパフォーマンスが始まった!ストーリーとしては、ある男性が、捕らわれの身となった女性を救うためにあらゆる困難に立ち向かっていくというものであり、その中でさまざまな世界観や超人的なアクロバットが展開されていくのである。セリフのない、進化したマカオ版シルク・ド・ソレイユと言えば一番分かりやすいかもしれない。巨大な帆船が急に海から姿を現したり、それが沈んでいったと思ったらそこが今度は陸になって、先ほど帆船からアクロバティックに海に飛び込んでいた人たちが走り回っている。そうかと思うとバイクに乗った男たちが縦横無尽に走り出して、超人技を繰り広げる。まさに不思議の国に迷い込んだというべきか、不思議の国のアリス? ガリバー旅行記? 星の王子様? になったような気分で見続けられる。人間業とは思えないアクロバットや不思議な世界観が、驚きの連続で次々と展開されていくのである。

もうこれは文章では説明のしようがないです。。見ていただくしかないですな。。
とにかく、このショーだけでもマカオに来た甲斐があると思わせてくれる、そんな1時間半だった。

大満足でホテルに帰った。今日はもうこのまま寝てしまっても十分な一日だったが、ホテルに帰ってきてふと見ると、ホテルの隣にあるシティ・オブ・ドリームズの1階のカジノが賑わっている。ちょっとだけ見てみようかなと、あまりお金もないのでちょこっとだけカジノに入ってみることにした。

マカオのカジノは、バカラ、大小、ルーレットが中心のようである。
自分たちが入ったシティ・オブ・ドリームズのカジノは、テーブルゲーム(バカラ)のベットの最低金額が300香港ドル(約4000円)のため、ちょっと高すぎて気軽にはできなかった。カジノによっては、たとえばカジノ・リスボアでは50香港ドルからOKらしい。少額で楽しみたい場合はそういったカジノを調べてから行ったほうがよさそうだ。

自分は過去に、オーストラリアのゴールドコーストでカジノに入ったことがあるが、そこと大きく違っているのはお客さんがほとんどアジア人であることだ。そのため、気後れせずに入れる日本人も多いかもしれない。それでも、さすがにこのベット額の高さではテーブルゲームには参加できそうもなかったので、簡単に楽しめるルーレットをやってみた。数字のついたルーレットが回っており、そこにころんと入れられたボールが、ルーレットのどの数字に入るかを予想して当てるゲームである。それぞれの数字は赤と黒に分けられているので、数字だけでなく赤か黒か、または前半の数字か後半の数字かなど、いろいろと予想してベットできる。

カジノが初めてのヨメさんもさすがにこれは簡単に楽しめる。当たった外れたと一喜一憂しながら、少額でかなり長い時間楽しめた。ギャンブラーでもないという方はこんな感じで楽しめれば十分だろう。

今日は世界遺産を見て(人は多かったけど)、ショーを見て、カジノを楽しめた。充実した一日。あっという間だが、もう明日は台湾へ飛ぶ。

ベッドに入ると一瞬にして眠りに落ちた。
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