これまたお久しぶりの竹富島


翌日は、離島ターミナルから船に乗って竹富島に行くことにしていた。所要時間およそ15分。すぐそこだ。しかしそこには、八重山諸島で一番都会の石垣島とはまったく異なる風景が広がっている。

思っていたよりも大きな船に乗り、竹富島の港に着くと、そこから町までは少し距離がある。歩けなくはないが、まだまだ日差しが強くて暑い。町中まで300円で行けるバスが出ているのでそれに乗った。

いつだったかは定かではないのだが、以前に竹富島に来たのは14年前ではないかと思われる。しかしこの島は、景観を守っていることもあるが、ほぼその時のままの印象だ。沖縄本島に住み、どんどんと開発が進んでいるのを目の当たりにしている今、昔の沖縄感をそのまま残している竹富島の景色はなおさら貴重に感じる。

バスを降りたまさにそこの景色がすばらしかった!南国の自然と沖縄の古民家、このマッチングが素晴らしく、他の観光客が三々五々散っていく中、私たち二人だけはひたすらその場所で写真を撮り続けてしまった。

もちろんそこだけでなく、この島はどこを歩いても絵になる。視点を変えて見たければ、町の中央にある「なごみの塔」をのぼれば上からの目線で竹富島の町を一望することができる。

暑い中をひたすら歩いていると、気づけばもうお昼時。お腹がすいてたまらないのでランチを食べることにした。

島内には何軒か食事を食べられるお店があるのだが、どこに行っても満員だった。すると1軒だけ、先ほどはClosedとなっていたのだが、2度目に通るとOpenになっているお店があった。八重山そばを食べられるらしい。よし、ここにしよう!

ヒンプン(沖縄の伝統的な家の入口正面にある壁)をよけて入ると、屋根だけがあるお庭で食べるようだ。扇風機だけがあり、少し暑いかとも思ったが、案外風が抜けるので大丈夫そうだ。どうやら奥の家の中で、おじいちゃんとおばあちゃんの二人で食事を作っているらしい。

席で待っていても注文を取りに来る様子がないので、家のほうへと注文しに行った。「二人でやっているのでお待たせしてごめんなさいね」と謝られてしまったが、先ほどClosedとなっていたのは、お客さんがいっぱいになったので(と言っても3〜4組ぐらい)一旦Closedにしたということのようだった。竹富島で急ぐ必要なんか全くない。「待ちますんで、ゆっくりやってください」と言いながら、ゆったりとした時間を楽しむことにした。

こういうところに来ると、都会ではいかに時間を気にして動いているかを思い知らされる。沖縄の人が東京や大阪に行くと、誰もが時計ばかり気にして行動しているように見えるそうである。

出てきた沖縄そばはとてもおいしかった!本当に今日は暑い日でバテバテだったのだが、これで体力回復。さぁ、きれいなビーチにでも行ってみようか!

というわけで、次回「これこそ時間優先効率優先の考え方なのだろうか」に続く。。
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これこそ時間優先効率優先の考え方なのだろうか