これこそ時間優先効率優先の考え方なのだろうか


食事をとったお店からビーチまではそこそこ距離がある。そこで、今更ではあるが自転車を借りることにした。竹富島では何か所かレンタサイクルのお店がある。その1つまで歩いていくと、今しがた船が到着したのか観光客が何人か並んでいた。

そのレンタサイクルのお店のご主人が自分で書いた地図を一人一人に渡し、懇切丁寧に説明している。ここでも、効率よく進めるというよりは、一人一人に竹富島の良さを知ってほしいという感じだ。しばらく待っていると、ようやく自分たちの番になった。

するとご主人、「すみません、今連絡が入って、港のあたりで自転車で転んでケガした人がいるらしいのでちょっと行ってきます」と言う。「腕を強く打ったらしくて、骨折しているかもしれないので。私、この島の消防団とか、そういうの担当していまして。母は介護が必要なので、このお店は一人でやっているんです。代わりがいなくて」と、早く行ったほうがいいのではないかと思うが、聞いているといつまでも説明してくれる。いや、その話をしている間に自転車「これ使って」と言ってもらえれば済むのだが、と思ったりもしたが、そんな自分の考え方こそ時間優先効率優先の都会的な考え方なのだろうか。。。

何分後に帰ってくるのかも告げられないまま、ご主人は車で港へと去っていった。
やることもなく、ひたすら暑い中を待つ。いや、こういう時間こそ楽しめる人間になりたい、とばかりに、周りをウロウロ歩いてみたりした。

15分ぐらい待っただろうか、レンタサイクルのご主人が車で戻ってきた。
「あーすいません。どうも骨折していたようだったので、石垣島の病院に行ってもらうことにしました」と言う。竹富島に大きな病院はないので、何かあれば石垣島に行くしかないのである。

ようやく自転車を借りられたので、そこからビーチへ。まずは町のはずれ、島の南西にあるカイジ浜へ!

何にもない島の田舎道を10分ほど進むと到着。とにかくキレイな海、そして景色!
砂を掌でつかんでなんとなく選別していくと、星砂が見つかる。星の形をした砂!きれい!
しかしその実態は砂状の海洋性堆積物、もっと分かりやすく言うと死んだ有孔虫の殻である(夢がなくてすみません)。

水着を持ってこなかったのでとりあえず足だけ海に浸かってみたが、冷たく、透明感が抜群で、吹き抜ける風も心地良い。いつまでも居られそうだが、ここから少し北にあるコンドイ浜にも行ってみることにした。

自転車で5分ほど、コンドイ浜についた。以前、竹富島に来た時に見たビーチの風景が記憶にずっと残っていたのだが、その風景はこのビーチだった。砂浜も広くて遠くまで見渡せる。海の透明感は半端ない。これぞ沖縄、これぞ離島。

いつまでもそこにいたかったが、帰りのフェリーの時間が迫ってきた。ここでは時間を気にする考え方をやめたいと思いながらも、さすがにフェリーをすっぽかして石垣島に戻れなくなるわけにはいかない(大人として)。

自転車を返し、ご主人に車で港まで送ってもらい、無事石垣港に帰った。

とにかくこの日は暑かったので、ちょっと熱中症気味だったため、石垣港近くにあるA&W(沖縄にしかないファストフード店)に入ってコーラフロートを頼んだりしてなんとか体を冷やした。A&Wの涼しい店内でコーラを飲みながら、そこに浮かんでいるアイスを食べる。これも沖縄の夏の楽しい過ごし方かもしれない。

次回、「有名な遺跡ですよね?」に続く。。
プリンタ出力用画面 友達に伝える
前のページ
これまたお久しぶりの竹富島
コンテンツのトップ 次のページ
有名な遺跡ですよね?