沖縄の気になる世界遺産以外の城跡


沖縄には、世界遺産に含まれていない城跡もたくさんある。
中でも自分が好きな城跡は、糸数城跡、玉城城跡、知念城跡(以上、南城市)、そして具志川城跡(糸満市)である。

糸数城跡には、大きくて荒々しい城壁が残っていて、他の(世界遺産になっていない)城跡と比較してかなり敷地も大きい。一部、平たんな広場みたいなところがあるため、そこを利用して歴史ドラマなどの撮影も行われている。眼下には畑や町を見下ろすことができ、壮大な景色も楽しめる。

14世紀頃の築城と推測されているが、詳しいことは分からないらしい。個人的には、ここの城壁の凄さだけでも世界遺産級だと思っている。

そして玉城城跡。ここは糸数城から車で5分ほどのところにある。糸数城跡と比較するとこじんまりとはしているが、かなり上のほうに登っていくため「天空の城」とも呼ばれている。そして城壁に穴が開いたように入口があり、この形状が丸くなっているため、これまた「太陽の門」などと呼ばれたりもしている。この入口の部分が玉城城跡の最大の特徴であり、そこから見下ろす景色も圧巻である。

こちらも13〜14世紀ごろに築城されたのではないかと言われている。

知念城跡は、城壁がだいぶ壊れてきており、一部入れないエリアがあったり、城壁の入り口部分も崩れないように木組みで支えられたりしているため、写真としてはあまり映えないかもしれないが、ここで自分がイチオシなのは城跡の前にあるノロ屋敷跡である。建物はもうないが、石組みなどからその広さを容易に想像できる。

また城跡の奥には鬱蒼とした自然があり、さらに奥に進んでいくと知念按司の墓(知念城はこの知念按司の居城として知られている。ちなみに「按司」(あじ)とは、王子の次の位に位置する、琉球諸島に存在していた称号)があったり、「ウファカル」という稲作発祥の地と言われている場所があるのが面白い。

こちらは12〜13世紀頃に築城されたと考えられており、海を見下ろす絶景に立っている。

最後は、具志川城跡。こちらは沖縄本島最南端の城跡であり、断崖の上に位置している。ここから見下ろす荒々しい海や断崖絶壁は、今まで紹介した城跡の中でも群を抜いた絶景である。

敷地自体は広くないが、この絶景と波の激しい音に心を捉えられ、いつまでも長居してしまう。こちらも14世紀頃に築城されたと考えられている。

いずれの城跡も(世界遺産ではないものの)国指定の史跡であるが、訪れる観光客も少なく、ゆっくりと沖縄の歴史を想像する時間と空間を堪能できる。2回目、または3回目の沖縄旅行で訪れたい場所かもしれない。

以上、沖縄の気になる世界遺産以外の城跡を紹介しました。
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