沖縄の気になる沖縄あるある番外編「首里あるある」


今回は「沖縄あるある」のさらに限定版、自分の住んでいる那覇市首里のあるあるを書いてみよう。名前の通り、首里城がある街で、沖縄の中でもなんとなくハイソな感じのエリア、と言っていいかもしれない。

ではさっそく「首里あるある」、いってみよう!

●首里城に興味がない
いきなりだが、首里なのに首里城に興味がない。首里城は現在、昔の形に戻すべくさらに復元が進んでおり、その遺構が世界遺産にも認定されているが、地元の人でも1回か2回しか行ったことがない、行ったと思うけど覚えていない、という人も多くいたりする。首里城は町中にあるし、不便なところでもないのだが。。

自分はこちらに引っ越す際、これから住むアパートを探すためにいくつも不動産に行ったり、ウェブサイトを見たりしたが、「首里城まで徒歩5分」とか「ベランダから首里城が見えます」とか、そんな宣伝文句はひとつもなかった。自分としてはできれば首里城が見える部屋を借りたいのだが、その部屋から首里城が見えるのか見えないのかが全く分からない。内見して初めて分かる、という感じだった。もっと売りにしてもいいと思うのだが、こちらの人が興味ないのだから仕方がない。

そして今、部屋から首里城が見えるところに住んでおります。。

●米軍基地問題に興味がない
興味がないというのは言い過ぎかもしれないが、首里には米軍基地や自衛隊の駐屯地がなく、たまに軍機が上空を飛んでいるものの直接の被害がないため、基地問題に関しては当事者意識があまりない。基地問題に関しては興味がないというか、言わないというか、控えているという感じがする。

外部から来た自分にすると、首里と言えども多い時は一日に何度も轟音を響かせながら飛んでいく軍機にはいつまでたっても慣れない。戦争は終わっていないと言う人の気持ちも分かるのである。

●不発弾がよく見つかる
不発弾は沖縄全体で未だによく見つかるが、中でも司令本部が置かれた首里では戦闘が激しかったため、マンションを建てたり駐車場を整備しようと地面を掘るとしょっちゅう不発弾が見つかる。その処理のために近くの住民は一時退去しなくてはならないのだが、首里の人は慣れていて、「あ、そう」程度の反応しかなかったりする。

●よく遺跡が見つかる
さっきの不発弾とも似ているが、道路改修やモノレールの延長のために地面を掘ると、琉球王国時代の遺跡にヒットする。これが原因でモノレールの工事が遅れている。つい最近も首里城近くで道路工事中に遺跡が見つかったが、地元の人に言わせると、「昔はそのまま見えていて、みんなでその上を歩いたり、遊んだりしていた」とのことである。なんだか自分の地元、京都に似ている。

●言葉が古いと言われる(多分イメージ)
「首里」と「那覇」は、たとえて言うなら公家の街「京都」と商人の街「大阪」のような違いがある。首里言葉は那覇の下町の言葉よりも上品というか堅いイメージがあるらしく、首里の人がしゃべっていると「古い」と言われることがあるらしい。

●坂が多い
城というのはだいたい小高いところに立っているものだが、首里城あたりが一番高く隆起していて、だいたいがそこに向かう上り坂になっている。また、それとは関係なく、あちこちに坂があり、これが原因で特に自転車に乗る人が少ない。歩くのも疲れるが、足腰を鍛えるにはちょうどいいかもしれない。

●泡盛の酒造所が多い
琉球王国時代は泡盛の製造を規制するために、首里城から監視の行き届く近辺にのみ酒造所を置いたと言われている。そのため首里には酒造所が多い。咲元酒造、瑞泉酒造、識名酒造、瑞穂酒造など、こんなにたくさんあるエリアは沖縄にもない。

●安室と言えばサーターアンダギー(または卵)
安室養鶏場というのがあり、そこから直送した新鮮な卵で作ったサーターアンダギーが有名である。

●まんじゅうと言えば「のまんじゅう」
「のーまんじゅう」と言うこともあるようだが、元来は儀式や祝事用のまんじゅう(あんまん)であり、まんじゅうの外側に「熨斗」を意味する(と言われている)「の」がピンク色で書いてある。首里の「ぎぼまんじゅう」が元祖とされており、「ぎぼまんじゅう」とも呼ばれている(おそらくこれが正式名称)。

●首里は案外広い
首里には、首里城近辺の首里真和志町や首里池端町、首里金城町や首里当蔵町、首里赤田町、首里崎山町から、少し離れた首里末吉町や首里石嶺町まで、さまざまな町があり、そのエリアはかなり広い。那覇市に編入される前は「首里市」だったほどである。広すぎるので、ここで書いた「首里あるある」も、ひょっとすると首里の一部だけの「あるある」の可能性があるかもしれない。

というわけで、今回は首里のあるあるを書いてみた。また沖縄や首里のあるあるが見つかれば書いてみたい。

以上、沖縄あるある番外編「首里あるある」でした。
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