沖縄の気になる「沖縄あるある」(新型コロナウイルス編)


2020年6月現在、新型コロナウイルスはまだ完全に収束しているとは言えない状況ではあるが、沖縄では5月以降、新規感染者ゼロが続いており、県外からの渡航自粛要請も6月19日から解除されている。

そこで今回は、新型コロナウイルス関連のみに限定した沖縄あるあるを書いてみる。
特に沖縄独特と思われる現象について触れてみよう。

〇学校は全国的に休校になったが、沖縄では休校が不要な地域があった
沖縄にはさまざまな島があるが、感染者が出ない島もあったため、そういった島々では出入りを自粛さえすれば感染の危険性はほぼない。そのため、たとえば渡名喜島や伊平屋島では学校の休校はなかった。その他、休校期間がかなり短い島々もあった。
ちなみに沖縄本島は本土よりも少し早めに休校が解除された。

〇スーパーや商店からトイレットペーパーがなくなることはなかった
デマのせいで、全国&全世界的にトイレットペーパーが品薄になるという事態が起きたが、沖縄でトイレットペーパーがなくなることはなかった。そのようなデマは沖縄の人にインパクトを与えることはなかったようだ。沖縄の人の中には、本土にいる家族や友人のためにトイレットペーパーを買って送ってあげるという人もいたらしい。

〇アベノマスクの到着が遅すぎ
マスクについては、政府が増産すると言ってからも全く店頭に並ぶことはなく、沖縄にまで回ってきていない感がすごかった。そんな沖縄でも5月終わりごろから普通にマスクが買えるようになり、完全にマスク不足が解消された6月中旬、「全国配達が完了しました」という報道があった翌日(6月16日)にようやくアベノマスクが自分の自宅に届いた。どうにもこうにも沖縄にはマスクが届きにくいようだ。

〇消毒液が売り切れて手に入らないため、高アルコール度数の泡盛が販売された
アルコール消毒用として使える高アルコール濃度(80%など)の泡盛を、泡盛製造業者が特別に製造し、スーパーなどで売られていた。これはあくまで消毒用であって飲料用ではないが、全国的にそのような試みはなく、沖縄独特の対応だと思われる。

〇沖縄で唯一クラスターが発生したのは「軍用地等地主会」の会議だった
「軍用地」というワードがなんとも沖縄らしい。窓を閉め切った部屋で会議をしていたとのことだった。

〇2月20日頃から約1か月間、新規感染者が出なかったため、3月20日頃からイベントや公演などが一時的に再開された
「国立劇場おきなわ」でも、政府による自粛要請もあって2月23日から3月20日の公演は中止。しかし、その間に新規感染者が出ず、沖縄では感染騒動が収まったため、3月20日頃から一部、公演が再開され、ライブハウスなどでも小さなライブイベントが実施されたりもした。
しかしその後、海外からの移入例が発生したため再度自粛に。「国立劇場おきなわ」の公演も、4月、5月、6月とすべて中止になっている。

〇「ゴールデンウィークは沖縄に来ないでください」キャンペーン
沖縄のテレビ局の番組ではアナウンサーなどが「GWは沖縄へ来ないで」とアピール。「ウイルスの心配もある」し、「特におもてなしもできないです」と旅行意欲を削ごうといろんなコメントが出ていたが、そんな中、何回も繰り返された最終的な殺し文句は「GW中、沖縄の天気は悪いですよ!」だった。

〇玉城デニー知事のマスクが話題に
とってもお洒落なデザインの手作りマスクを毎日つけている。しかも毎日違うマスク。奥様の手作りらしい。「アベノマスクもああいうデザインだったら嬉しいのに」という声も出るほど人気である。

〇沖縄デザインのマスクの制作、販売が盛り上がった
沖縄の紅型のデザインをモチーフにした布や、シーサーやハイビスカスが描かれた布を使用した手作りマスクの販売が一時的に盛り上がった。製作者によってはかなり売れたようである。

〇日本全国そうかもしれないが、特に中国人観光客が多かったことがよくわかった
最初に中国からの渡航がストップになった時点で、観光地が閑散としてしまった。中国人観光客がどれほど多いかが身に沁みて分かった。

まだまだ完全収束とはいかず、ライブや演劇公演などはいつ開始できるのかが分からない状態だが、とにかく自制心を持って対応していくしかない。観光が一大産業となっている沖縄は、適切な対策などを行いながら県外や海外の人を受け入れていくしかないのである。

以上、新型コロナウイルス関連の沖縄あるあるでした。
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