沖縄の気になるコロナウイルス状況


前回、コロナウイルス関連の「沖縄あるある」を書いたが、それは2020年6月であり、沖縄では一旦終息していた時期だった。その後やはり状況が変わってしまったので、再度、沖縄のコロナの状況を書いておこうと思う。

2020年の5月〜6月は、沖縄では新規感染者ゼロが続いていた。しかし、7月前半頃からまた感染者が出始め、Go Toトラベルが始まった7月22日以降に急激に増加。その傾向がおさまらないため、8月1日に沖縄県独自の緊急事態宣言が発令された。その後、感染者が100人を超える日もあり、緊急事態宣言の解除が2度も延期され、ようやく9月5日に解除された(とは言え、収まったわけではない)。沖縄は旧盆を祝う習慣があるため、2020年の旧盆期間である8月31日〜9月2日に親戚一同が集まることになる。そこでの感染を抑えるために9月5日まで延長されたのである。

7月頃から、特に繁華街の飲み屋などでクラスターが発生したが、11月現在、沖縄で一番多い感染経路はやはり家族感染である。親戚一同の絆が強い沖縄では当然だろう。クラスターは石垣島や与那国島でも発生し、議員の集団感染もあった。

そして、これは全国ではあまりニュースになっていないようだが人口あたりの感染者数は、沖縄が1か月以上も47都道府県中1位の状態が続いたのである。そして11月現在、東京や大阪、北海道などで第3波が爆発しているため沖縄の感染率は1位ではないものの、依然として上位である。

実際のところ、沖縄では第2波が終息せずにそのまま第3波となっているが、南国の気質なのか、あまり高い危機感があるようにも思えない。東京から沖縄に訪れる人は、沖縄の人が嫌がるのではないかと心配してくださっているようだが、東京で感染していなくても沖縄に来て感染して帰る、という可能性もなきにしもあらずなので気を付けてください。

沖縄は離島のため、外部との行き来を制限すれば感染拡大は防げるのだが、観光が最大の収入源となっているため、封鎖すればたちまち経済が厳しくなる。観光地として有名な国際通りでは、ニュースによると7月22日現在で40店舗が閉鎖、38店舗が休業状態だという。

この数字はまだ県独自の緊急事態宣言が出される前なので、その後さらに増えていることは間違いない。最近になって国際通りを歩く機会があったが、シャッターが閉まっているお店や、空き店舗となっているところが目立った。沖縄は民謡や芸能も盛んなため、民謡居酒屋や劇場公演、稽古場などを生活の糧としていた多くの人たちも、なかなか厳しい生活を強いられている。

経済と感染拡大、どのようにバランスを取るかは本当に難しいが、南国沖縄も例外なく(と言うか、かなり大きな)影響を受けている、ということだけ伝えておきます。。

早く収まれコロナ。。
プリンタ出力用画面 友達に伝える
前のページ
沖縄の気になる「沖縄あるある」(新型コロナウイルス編)
コンテンツのトップ 次のページ
沖縄の気になる大綱引き