沖縄の気になる米軍基地


沖縄には多数の米軍基地がある。しかもかなり広大で、場所によっては沖縄本島の東側から西側に行くのに、右も左もひたすら米軍基地という道路があったりする。

米軍基地にまつわる問題は大小さまざま、数え上げればキリがないほどあるが、ここで言いたいことは1つ。沖縄は米軍基地のおかげで潤っているという考え方は間違っているということである。

確かに米軍基地に仕事があったりもするが、米軍跡地にショッピングモールを建てたりすることで、大きな雇用や人とお金の流れも生まれている。基地がなくてもやっていけるのである。軍用地として土地を貸すことによる収入で潤っている人もごく一部である。

自分が思うに、沖縄の人が思っていることは、むちゃくちゃ大雑把に言うと「放ったらかしにしないで」ということになるようだ。本土の人たち、ちゃんとこっちを見てください、ということに尽きるのではないかと思う。「(沖縄の人々に)格別のご高配を」と言った人がいたが、一生懸命日本に尽くし、どこよりも大きな犠牲を払った、日本人よりも日本人らしい沖縄の人々が、日本という親に見放されている、昔も今も、ということが問題のように思える。米軍基地があること、それは見放されていることを証明するようなものである。

沖縄の人は総じて、他者への気遣いを持ちながら生活しているように感じる。もちろん偏屈な人もいるだろうが、家族や同胞のことを思い、先祖や年上の人を敬っているその姿は、あるべき日本人の姿にも見える。きっと日本は沖縄があって良かったと思うはずである。

沖縄を大切に。
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