日本人がウズベキスタンに来ない理由?


ウズベキスタンにも日本人の青年海外協力隊員が何人か来ていて、このヒヴァにも1人、日本人女性が派遣されていた。この方はヒヴァで観光関係の仕事をしているのだが、私たちがヒヴァに来た初日、イチャンカラを散策しているときにたまたま出会った。そして2日目もまったく同じ場所でバッタリ会うという、なんだかご縁のある方だった。

ヒヴァを訪れる日本人観光客もいるのだが、人数としてはフランス人やドイツ人のほうが圧倒的に多く、日本人の割合は少ない。彼女は、どうすればもっと日本人が来るようになるかということを模索しているという。自分たちがウズベキスタンに来るのは2回目だと言うと、なぜ2回も来ようと思ったのか、どこがいいのかと熱心に聞かれた。

日本人にとって海外旅行といえばどうしてもリゾートになりがちのようで、そうなるとウズベキスタンは、もとからリゾートに興味のない人か、一通りリゾートは楽しんだから飽きた、次に何かおもしろいところはないかな、となった人が選ぶところかもしれない。

ウズベキスタンがメジャーにならない一番の問題は、案外、入国に時間がかかりすぎることかもしれない。入国審査は速いが、そのあとの最後の荷物検査の要領の悪さ、そしてそれを狭いところで行列になって待つことの想像以上の辛さがある。いろんな国の人がいるから、列の途中で平然と割り込む人がいたり、ストレスでケンカ寸前になるような人もいる。ここでの体力の消耗が激しく、ご老人にはきびしいかもしれない。しかし、もちろん街に出ればどこの国にもあるような危険は潜んでいるが、役人たちを除いては人も親切で、今はテロなどの危険も低く、旅はしやすいと思われる。

この日も協力隊員の方に教えてもらったローカル情報を頼りに、イチャンカラの屋外で開催されるお芝居を見にいった。歌や踊りなどもあり、とても楽しい内容だったが、ガイドブックなどにも載っていないイベントもあり(載っていても曜日や時間が違っていたり)、たまたま出くわさないと見られないものもある。この協力隊員の方は派遣前にウズベク語の勉強もされたようで、現地の人ともウズベク語でコミュニケーションできるからいいが、通常、ウズベク語かロシア語が分からないと旅行者が情報を得るのは難しいかもしれない。この辺ももっと整備される必要があるかもしれない。

協力隊員の彼女と話をしていると、通り過ぎていく人がみんな彼女に一言声をかけていく。イチャンカラでは誰もが知る日本人のようである。とにかくイチャンカラは小さいエリアなので、みんなが知り合いのようである。自分たちも3日もいると顔見知りができて、初日に寄ったおみやげ物屋の青年は、自分たちがお店の前を通るたびに会釈してくれる。ヒヴァのこのアットホームな感じはとても心地いい。

夢のような時間もそろそろ終わり、明日にはタシケントに飛んで1泊後、日本に帰る。今回の旅も何の問題もなく、特にお腹を壊すわけでもなく楽しく終えられた。

次回、「2度目のウズベキスタン旅行を終えて」に続く。。。
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2度目のウズベキスタン旅行を終えて