K君の場合―ストロングレインマン


うへだゆふじが周りの偉人を紹介していくこのコーナー。
さあ、今月もいってみましょう!

栄えある第三回目に紹介するのは、K君である。
今日は彼のすばらしい雨男ぶりを、皆さんと一緒にたたえてみたい。

K君は泣く子も黙るほどの雨男である。
私は、彼以上のレインマンを知らない。
知りたくもない。

彼がウキウキドキドキする日は必ずといっていいほど雨になるのである。
例えば、外に写真を撮りに行こうとワクワクすると雨が降り、映像を撮りに行こうと意気込むと雨が降る。

二ヶ月ほど前にも何人かでタイ料理を食べに行こうと計画したのだが、最初K君は仕事のため来れないと言っていた。
ところがその当日になって、急にK君から「やっぱり行ける事になったので行く」と電話をもらった途端、雨が降ってきたのである。
これ、本当の話である。

困ったのはディファイアー本番の日。
去年7月にウィングフィールドでおこなった10回目のマンスリーコントライブの時だ。
覚えてる方もいらっしゃるかと思うが、昼の部の本番直後にいきなりの激しい雨と雷が大阪を襲った。
なんとその日、K君が見に来ていたのである。
あれはまさに彼の仕業であった。

そして、彼が一番雨を降らせるシチュエーション、それはバイクに乗った時だ。
よっぽどウキドキするのか、素晴らしい雨実績を残している。

私が大学生の時、彼とツーリングに行ったのだが、その時は3日中2日が雨。
しかも帰りはジャンパーを着た上にカッパを着ていたにも関わらず、下のTシャツまでずぶ濡れになるほどのモーレツな豪雨だった。

また彼が別の友達と四国にツーリングに行った時は、10日中9日も雨だったとか。
ひどいもんである。
一緒に行く身にもなってもらいたい。

それ以外にも、彼がバイクに乗って雨を連れてきたのを目撃した者もいる。

前からK君が乗ったバイクが通過した途端、雨が降ってきたらしい。
そいつは「初めて雨の境目を見た」といって感動していた。
K君が雨と晴れの境目にいたわけである。

そして圧巻は、彼が一人で北海道にツーリングに行った時である。

あれは忘れもしない、1993年8月下旬の事であった。ちょうどその時期、本州に向かって1つの台風が接近していた。
ところがK君が北海道に行った途端、その台風は進路をペキッと変えて一目散に北海道に向かったのである。
彼はそこで暴風雨に遭い、不運にも財布をなくしたとか。

まさに嵐を呼ぶ男。21世紀の裕次郎もビックリである。

周りの連中は言う。
彼をバイクに乗せて干ばつ地域に派遣すれば、たちまち緑になるだろう。

国連に知らせるべきかもしれない。

さぁ、そんな彼を偉人伝に加えよう。奴の名はK。 The Man of Legend!
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