スリランカ旅行その後


スリランカを旅した後、我々二人は乗り継ぎ地であるマレーシアのクアラルンプールにストップオーバーし、数日間を過ごした。
生まれて初めて新年を海外で迎えたのである。
街中でカウントダウンを経験し、元旦からプールに入り、全く正月気分の漂わない三が日を過ごした。
ホテルでNHKを見ることができたのだが、そこでは日本のあちこちで大雪が降ったというニュースがやっている。全く実感がつかめなかった。

そんな時、ショッキングなニュースが飛び込んできた。
スリランカのコロンボで自爆テロがあったという。
内戦で負傷したシンハラ兵士を運ぶトラックを、タミルが狙ったものだという。巻き添えを含み4人死亡。近くのホテルも損壊したという。
これにより政府とタミルタイガーの停戦協約が破棄されることとなった。

また我々が日本に帰国した直後にもコロンボの路上で地雷によるテロがあり、車で移動中だった政府役人2名が死亡した。内戦でタミル側の上官が殺されたことに対する報復と見られている。

その後もコロンボ近辺やダンブッラなど、我々も訪れた町でタミルタイガーによるものと思われるテロが頻発している。アローシャの結婚式があと1週間遅ければ、我々はスリランカには入れなかったかもしれない。
いや、入れないならまだしも、もし入っていたらテロに出くわしていた可能性もある。
アローシャの家族は全く無事で、住んでいるあたりも安全なようだが、どれだけ警備しても軍人を配備してもテロは起こるのである。
何の事件にも怖い目にも遭わず、夢のような日々を過ごして帰ってこられた我々は、とてもラッキーだったのかもしれない。

その後、アローシャとダミンダは無事シドニーに着いた。
また現実に戻された、と言いながらダミンダは仕事に精を出しているようである。アローシャもこれから仕事を探すらしい。
彼女たちの新しい生活は始まったばかりである。

これから彼女の生活にどんなことが待ち受けているのか。
我々はまたどこかで会うのか。
時々彼女とSkypeで話しているが、はてさて今度はどんな相談を我がヨメに持ちかけてくれるのか。

そんなことも含め、これからも色々と楽しみである。

― スリランカ旅行記 完―

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・・・と、言いながら。
ここで少し触れたがスリランカの後、我々二人はマレーシアのクアラルンプールにて数日間を過ごした。この数日を引き続き、「KL旅行記(スリランカ旅行記延長版)」として次回より5回に渡って連載したいと思います!!

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