聖地を登る、ひたすら登る


これがシギリアロックか・・・。
でかい。高さは200m。圧巻。なんで1つだけこんなふうに残ったのだろう?? 不思議である。

さてこの岩をどう登るのだろうか? 
遠くからシギリアロックを見ると、上へ向かってジリジリと動いている点線が見える。どうやら人の行列が階段を登っているようだ。

入場券がいるらしい。しかしここで購入しようと窓口に行って、驚いてしまった! 
LOCAL(現地人)20ルピーに対して、FOREIGNER(外国人)2240ルピーと書いてあるではないか! 
なんじゃこの差は。しかもあんなに堂々と公表して。
1スリランカルピーは約1.1円である。維持管理費も込みということだろうが、まさかこんなにするとは思わず、持ち合わせのルピーがギリギリであった。

ちなみに昨日入った植物園も日本のほうが安いし、この後行くロックテンプルでも1100円も入場料としてとられた。スリランカではいわゆる観光地を巡ると、日本と同じぐらいの出費になるらしい。(ホテルや食事代はかなり安いが。)

まぁしかし、コソコソと外人料金をぼったくるのではなく、あれだけ堂々と書いてあるのだからむしろ潔いではないか、などと気を取り直し、日差しがますます強くなる真っ昼間に頂上向かって登り始めた。

最初は昔からある石の階段で登るのだが、途中からは後から取り付けられた鉄製の階段で登る。一体昔の人はどうやって頂上まで登ったのだろう。この頂上にお城を立てれば確かに敵からは攻められにくいが、お城を造る材料を持って上がるのも大変だ。

登っている途中、岩壁に描かれた女の人の壁画を見る。チベット密教にも通ずるような画風と色使い。国は違ってもやはり仏教美術には共通するものがあるのだろうか。ここと、もう一箇所、岩を登る前のところに壁画が残っている。よくぞ消えずに残っていてくれた、という感じである。フラッシュをたかなければ写真を撮ってもいいとのことなので、デジカメに収めさせてもらった。

そして汗をかきかき頂上まで登り詰めると、そこには城跡があった。城はもうない。しかしそこからの眺めはすばらしい。360度、全ての下界が見渡せるのである。このお城に住んでいた王は一体どんな気分だっただろう・・・。四方を見渡し、ここが全て自分のものだと悦に入っていたのかもしれない。

風通しのいい頂上で涼をとり、一通り景色を堪能した後、今度は同じ階段を降り始めた。
登る時は大変だったが降りるのはアッという間。しかし降りる方が足にはつらい。みんな膝がガクガクになっていた。

この後、車で少し降りたところで昼食となった。
カレーもとにかく辛い。食べられないことはないが、ヨメさんは多少胸焼けがしたようである。

膝はガクガク、胸はモンモン、そんな状態で次のゴールデンブッダ&ロックテンプルへと向かった・・・。
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その昔バックパッカー、今や一流ホテルを自慢する?
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またもや登る、最後は食べる