『ロッキー・ザ・ファイナル』の名ゼリフNo.1


さて、今回のNo.1は、個人的には大好きなのに、誰も興味のない話になること受け合いである。今回はある映画に出てくる名ゼリフの数々を、誰もワクワクしないランキング形式でお届けしよう。

その映画とは、あの『ロッキー』シリーズ最終章、『ロッキー・ザ・ファイナル』である。これを聞いた時点で読者はほぼいなくなると思われるが、めげずに書き続けよう。

実は、ロッキー・シリーズは全体的に珠玉の名言(まじめな意味で)がたんまりとある映画だ。そしてこの『ファイナル』に関しては、それこそ次から次へと身につまされる名ゼリフが放たれるのである。先に断っておくが、何も「オモロイ」セリフを紹介しようとしているのではないですぞ!

さぁ、それではいってみよう!「個人的に大好きな『ロッキー・ザ・ファイナル』の名ゼリフ」

第5位!「他人を指して自分の弱さをそいつのせいにするな。それは卑怯者のすることだ。」 
 
おおう、身につまされるセリフだ。これはロッキーの息子が、大きな影(ロッキーという存在)に隠れてしまい、生きるのが大変だと嘆いていることに対して、ロッキーが愛情たっぷりに放つ言葉である。その通りだ!正しすぎて返す言葉もない!

第4位!「怖い時ほど前へ出ろ。」

これがロッキーの心情なのである。挑戦しないで後悔するなら、挑戦し、失敗して後悔するほうがいい。まさにロッキー・バルボアを表す言葉!私もこの考えを実践しようと日々取り組んでいるつもりだ。ちなみにあのミスター・ジャイアンツ、長嶋茂雄氏も守備に関してこう言っていた。「どんなに速いゴロやライナーが飛んできても、私は必ず一歩前へ出る。一歩出られない時は、半歩前に出る」。なるほど!

第3位!「挑戦しようとする人間を止める権利が誰にあるんだ!」 

これも先ほどと同じですな。ロッキーが60歳にしてボクシングの試合をすることに、周りは猛反対。ついには保健協会(健康面について審査する機関)も、ロッキーの健康診断の結果には何の問題もないが、ライセンスは発行しないという判断を下してしまう。それに対して怒るロッキーのセリフである。まだ心の奥底には燃えるものがあるのである。「明日のジョー」のように、白い灰にはなっていないのである!

第2位!「人生ほど重いパンチはない。」    

これこそロッキーらしい、ともすればバカにされてしまうようなセリフである。年をとればとるほど、うまくいかないことが増える、そうロッキーは息子に思いを伝えるのである。ちなみにこの後、「だが、大切なのは、どんなに打ちのめされても、堪えて前に進み続けることだ。」とくる。そういえば、劇作家の鴻上尚史もこんなようなことを言っていた。「何でも簡単にやってのけることがカッコいいのではなく、失敗して、つまずいて、転んでも、そこから立ち上がって前へ進もうとする姿がカッコいいのである」。なるほど!

そして栄えある第1位!「Fighters fight.」 

これだけは英語で書いてしまいました。そのほうがよっぽどシンプルで胸に来るんです。周りがとめるのにロッキーは試合をやることになった。そんな時、店で働いてもらっているマリーという女性に「なんで俺は戦いたいんだろう」と聞く。それを聞いたマリーが返す言葉である。「Fighters fight.(ファイターは戦うものよ)」。そう、ファイターは戦うもの。それが本能であり、ロッキーなのである。とうの昔に引退し、今やイタリアンレストランを経営しているロッキーも、やはりその部分だけは変えられないのである。人生のほぼすべてを捧げてやってきたものは、いつまで経ってもその人自身なのである。

というわけで突っ走ってきましたが、珠玉の名ゼリフ集。ロッキー・ザ・ファイナルのセリフと言っておきながら、なんと1位だけはロッキーのセリフではありませんでした。あしからずご了承ください。

それではまた次回。
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