毎日がトマト祭り?



東京は人が多い。多すぎる。

この前原宿に行ったら、駅前の歩道橋を渡るのに並んで待たなければならなかった。
渋谷はいつ行っても、「今日は祇園祭りか?」というほど人がいる。

週末、新宿に行った時のこと。
東南口を降りたところで、人がつまって動けなくなった。
何かイベントがあるわけでもなく、行列のできるお店が開店したわけでもない。
普通の歩行者天国の道で、人が多すぎて動けないのである。

人に押されウンウン唸りながら横を見ると、外人が笑いながらカメラを取り出し、必死でその様子を写真に収めていた。
そりゃそうだ、こんな光景東京にしかない。
話を聞いているとどうやらスペイン語のようである。

「すごいわよ! こんな光景、トマト祭りでしか見たことないわ!」
「そうだね! でもトマトがないだけマシだね!」

泣く子も黙るスパニッシュジョークであった。


東京は朝のラッシュもすごい。

ある友達の知り合いが、地方から東京支店に転勤してきた。
片田舎から物凄い出世である。

ところが勤務初日から地獄のようなラッシュを経験、一週間もしないうちにもう耐えられないと、会社に転勤願いを出したという。


そんな東京で暮らし始めて3年。
「東京は人の住むとこじゃないで」などとうそぶきながら、それでも色んな人がいて、ありとあらゆる刺激や啓蒙を与えてくれる、そんな東京が自分は好きである。

大好きである。

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