事件です!



6月下旬、大雨の日のことである。

夜8時に帰宅、玄関のカギを開けようとすると、
・・・すでに開いていた。


あわてて中を見るとベランダ側の窓まで全開、部屋は荒らされ、一面泥だらけの靴あとが・・・。

やられた! 空き巣に入られてしまった!
しばらく玄関で呆然と立ちつくしてしまったのである。


その後110番通報、警察に来てもらうこととなった。
どうやら盗まれたのは現金とビデオカメラのようである。
警察と話す機会なんてないなぁ、どんな感じなんやろ。
少し不安げに待っていると、駆けつけた警官隊は、・・・意に反してやたらとニコやかであった。

一人の胸を見ると、上田と書いたネームバッヂが光っている。
するとその警官、「あなた上田さんですよね? 私も上田です。いや〜、意外と少ないんですよね、この名字。」
などと、満面の笑顔で話しかけてくる。
空き巣に遭った現場とは思えない雰囲気づくりであった。


その後、鑑識が登場、ニコやか警官隊とはうって変わってもくもくと仕事をこなす。なかなか優秀そうである。
素早く足形をとり指紋をとり、侵入経路まで解明してくれた。
(ベランダの窓を割って入り、玄関から出ていったらしい)。

さすがだね! 頼りになるねっ! と思ってふと横を見ると、先ほどの警官隊が二人、報告書を手に頭を悩ませている。

「この部屋は『寝室』でいいのか? いや、『リビング』?」
「・・・『居室』、じゃないですかねぇ。」
「・・・『居室』?」などと言葉を探っている。

「これは『テーブル』と書いたか?」
「いえ、『机』です。」
「『机』?『机』だな?」。

警官も大変である。


そうこうするうち取調べも終わり、みんな帰っていった。
汚れた部屋を自分で掃除する。
またとない貴重な経験ができたと言えなくもないが、盗まれた金額以上に精神的ダメージが大きい。


皆さんも防犯対策にはしっかりと気を配って頂きたい・・。
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